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雪 蜜柑 鶏肉

2011/01/02 01:54
年明けの2時頃の事。
俺ティー好きな親友とチャットして居る時に、
ふっと「鷹真で三題噺を書いてみたい!」と想ったのでお題をふってみたところ、
「雪 蜜柑 鶏肉」と言われたのでそれらを含んだ噺を書きました。
最後の鶏肉が「?」だったんですが頑張りました。
どうですかね?このオチ。





大晦日の夜も更けようかという頃。
ストロベリーハイツの階段をぎゃあぎゃあ言いながら登っていくやつらが2名。
その片方、真冬は3階に着くと、302号室の扉をばぁんっと開けるや否やリビングにこぢんまりと置かれたこたつへと一直線に走っていった。
遅れて鷹臣がにやにやした顔でのんびりと入ってくる。
「お前雪合戦マジよえーなー」
「鷹臣くんがチート過ぎるんだよ!!」
 真冬は雪が降った事が嬉しかったあまり、はしゃいで鷹臣くんを雪合戦に誘った自分を内心恨んだ。
「もうっ!鷹臣くんがいっぱい雪投げつけるから冷えちゃったじゃん!!」
ダウンコートを脱ぐと、真冬は間髪入れずこたつへ潜る。
「お前が避けないのが悪いんだよ」
「なっ!ひど!!」
「ひどくねぇよ」
飄々と言う鷹臣。
「どこが」
「ちゃんと顔は避けてやっただろ?」
「え?」
 途端にぽかんとした顔になった真冬の口に、鷹臣はいつの間にやら剥いた蜜柑をむぐ、と押し込んだ。
「え、ちょ・・・っ」
食べ終わり、抗議の言葉を発するとまた蜜柑を口に押し込まれる。
 そのまま、真冬がなんか言おうとする度に鷹臣はもくもくと蜜柑を押し込んでゆき、真冬は蜜柑1つ全部食べることとなった。
「ん・・・っはぁっ息苦しいんだけど・・・っ」
 口を拭いながら抗議する真冬。
目も軽く潤っている。
うわエロ・・・と思いつつ、ドSな鷹臣は言った。
「もう1つ食うか?」
「いい!いらないっ!」
「なんだよ、蜜柑美味しいだろ」
「それより何、顔は避けたって・・・鷹臣くんそういうキャラだっけ・・・?」
「はぁ?そういうキャラだっけってなんだよ、お前失礼なやつだなぁ」
 人が話逸らそうとしてるのに直球で聞いてきやがって、と内心毒づくと、鷹臣は正直に言った。
「大事な女の顔に雪玉ぶち当てるほど鬼畜じゃねぇって事だよ」
「へ・・・?え・・・あ・・・」
頬を真っ赤に染めた彼女に、鷹臣はふっと笑うとこう言い放った。
「なんだよお前、鶏肉みたいな顔になってるぞ?」



no title

2010/12/29 23:57
こんばんは。
久しぶりの更新。
あげるつもりのない長編ばっかり書いていて短編書いていなかったらこんなに放置してしまったorz



先日、母と喧嘩しました。
次の日にはすぐ仲直りしたんですけどね。
二人とも溜め込むタイプなので、ふっとした時に溢れて、そうして見ると、大きな価値観の違いが見えてきて。
それが余りにも理解できないと、その瞬間私は自分の見ている世界が壊れるような感覚を覚えるんです。
実際はそんな深刻じゃないんですけどね、その証拠に熱が冷めればきちんとそれを飲み込めます。
だけど、その瞬間はどうしても上手く飲み込む事が出来なくて、自分の世界を守ろうとしてしまうんです。

「その瞬間」からまだ抜け出せていない時に、言葉にして体内から外部へ出せば気が済むかな、とか思い立って、
話なのか詩なのかよくわからなくなってしまったんですけど、文章にしてみました。

こういうものに、タイトルはつけない方がいい気がするので、無しで。







寒い寒い 誰もがそう呟く そんな日に 
小さな灯りが私を連れ出す

暮れは人の心に憂いを呼んで
空っぽの手は他を望む
気怠そうな髪はなびく事を選んだ

そんなわけで 
私は
握りしめて小さくなった携帯電話からたびたび漏れる、
親切と慈愛に溢れた警告音を 綺麗、綺麗に消し去って

さあ お待たせ
笑顔で言った 
そこにまみえる想いをだぁれも知らないで

小さい小さい灯りと私 仲良く一緒に 
小さい小さいこの街を 仲良く一緒に
トンッと足を踏みならし
パンッと手を叩いたならば


常識、雑音、煩悩、裂傷、侵害、、、 

意のままよ

ほらね
これで私の庭を荒らすものは 無くなった



ある冬の帰路のココアに

2010/11/22 17:10
あまあまな鷹真話です




外に出ると、もうすっかり暗くなっていた。
はあ、と吐き出した息が白く漂うくらいの気温。
真冬は、マフラーをくい、と持ち上げ、口を隠して少しでも外気に触れる面を減らした。
「さむ~・・・」
きゅ、と寒さに縮こまりながら歩き出す。
自動販売機の横を通りがかりながら、並んだ缶ココアを見て真冬はひとりごちた。
「はぁ、あったかいもん飲みたいなぁ」
「冬のココア缶っておいしいんだよねぇ」
「鷹臣くん帰ってるかなぁ」

「あ?呼んだか」
「うわぁっ!?だ、誰・・・っ」
いきなり声を掛けられ、勝手に道に自分1人と思い込んでいた真冬はびくんっと驚き振り返った。
見るとそこには、呆れ顔の鷹臣くん。
「え、わ、びっくりしたー。なんだぁ、鷹臣くんかぁ」
すぐさま安心し、予定より早く恋人に会えたことに、真冬はにこっと笑った。
今日はなんてツイてる日なんだろう。
「なんだぁって、お前な。お前が俺の名前口にしたから答えてやったんだろ」
真冬の笑顔にやられてか、いつもより優しい声音で鷹臣は言った。
「え?私、喋ってた?」
一方真冬は、相変わらずボケ全開である。
「は?無意識だったのかよ」
「え、うん・・・ってあぁああしまった・・・!もしかしてまた考えてたこと口に出してたのかなぁ私!!」
「だろうな」
もう毎度のこと過ぎて慣れた鷹臣は、軽く流して、
「ほい」
真冬の頭の上にこつん、とココア缶を置いた。
「え?どうしたの、これ」
「お前が独り言で、ココア飲みたいなぁって言ったから。ほら、すぐそこの自動販売機で買った」
と言って近くの赤い自動販売機を指差す鷹臣。
「わわ、ありがとー!ていうか何、私そんなことまで喋ってたのか・・・っ」
そう言いつつも、真冬はorzするのはそこそこにして冷めないうちにと早速プルタブを開けてこくりと飲んだ。
薫りたつあまーい液体は、喉を通るとじぃん、と身体を暖める。
「おいしい!」
と笑顔でいうと、鷹臣は
「そうかよかった」
といい、真冬の頭をくしゃくしゃっと撫でた。

あ、なんかいいなぁ。
ふわっとそんな想いが浮かぶ。

なんか暖かいなぁ、幸せだな。



冬の寒さをも融かしてくれるような存在と共に歩ける幸せを、身一杯に感じた帰路であった。



9巻発売やったああ!

2010/11/22 15:54
遅ればせながら・・・、

新刊発売おめでとう!!

ひゃっほぅっ!(>_<)


色々語りたいけどまだ買ってない人がひょんなことでみたら困るからこっから先は追記に書きます!


ただもう9巻読んだぜ!そして私の自己満足一人語りを気まぐれで読んでやるぜ!っていう方だけ[続きを読む]クリックでどうぞ!
(そんな人いるんだろうか)
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『余裕』 鷹臣×桶川←真冬

2010/11/08 20:24
お久しぶりです。
試験やら漢検やらで全然書けてなかった...!!

ある方とハイテンションであれやこれや言って盛り上がってたネタを書いてみました。
俺ティーのBLカプ初めて書いたよー!

鷹真好きな方は見ない方がいいかもしれません・・・。
鷹臣くんの俺様っぷりを全面に出そうとしたらこうなったw
(ごめんね、真冬。ちょっといじめちゃったね。でも大好きだからね!!)

鷹臣くんがかるーく嫉妬しつつも余裕かましてる話です。
(後それからはじめなんか鷹真に読めなくもないけど違います)


以上よろしければ、[続きを読む]クリックでどうぞ!


追記:タイトルセンスほしい...
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